FXというゲームにおいて中長期的に勝つか負けるかは、トレード1回あたりの期待値がプラスかマイナスかと言い換えることができます。
トレード1回あたりの期待値がマイナスであると中長期的に勝つことは困難です。
競馬、競輪、パチンコ、宝くじ、カジノ等各種ギャンブルの期待値はマイナスです。ギャンブルの場合、そのマイナスは「テラ銭」と言われています。
株式やFXの場合はテラ銭とは言いません。「取引コスト」です。株式やFXはこの取引コストが小さいので中長期的にも勝つ可能性があるのです。
トレード1回あたりの期待値を分解すると以下の通りとなります。
トレード1回あたりの期待値
= 勝ちトレードの平均利益×勝率+負けトレードの平均損失×(1−勝率)−取引コスト
このうち、「負けトレードの平均損失」は自分自身が決めることが可能です。つまり、損切りです。「取引コスト」も取扱事業者を選択するという行為により自分自身が決めることが可能です。
それでは、「勝ちトレードの平均利益」と「勝率」はどのように決まるのでしょうか?
勝ちトレードの平均利益は、少し荒い仮定ですが、トレード期間が決まればその期間相当の値動きとなると考えられます。
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勝ちトレードの平均利益 |
スキャルピング |
10pips? |
デイトレード |
50pips?(≒1日の値動き) |
スイングトレード |
300pips?(≒数日間の値動き) |
長期トレード |
スイングトレードと同程度?(為替は長期間ホールドしてもスイングトレード以上の値幅が取れるとは限らないため(株なら何倍、何十倍の可能性もありますが、、)) |
つまり、トレードスタイルを決めると自然と勝ちトレードの平均利益も決まります。もちろんトレードの巧拙も影響しますが、
最後に、勝率はどうでしょう。当然ですが、勝率はトレード手法の巧拙に依存します。しかし、この巧拙だけでは決まらない重要な条件があるのです。
勝率は、負けトレードにならない(一定期間内に損切り水準に到達しない)可能性と定義すると、その条件が見えてきます。これは「レバレッジと勝率」にて説明しています。
いずれにせよ、「勝ちトレードの平均利益」「負けトレードの平均損失」「取引コスト」はある程度最初から決まっていると考えられるので、勝率を高めさえすればよいということがわかります。
では、勝率はどのようにすれば高まるのでしょうか?
成功した投資家は以下のような手法を採用しています。
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勝率 |
勝率の高め方 |
ウォーレン・バフェット
(長期投資家代表) |
ほぼ100% |
株式の本質価値から見て割安銘柄を選択する。 |
ラリー・ウィリアムス
(デイトレーダー代表) |
50%を少し上回る程度 |
過去の値動きのパターンを統計的に検証する。 |
七仙堂では、ラリーに倣い、過去の値動きのパターンを検証することにより最も勝率の高いエントリーパターンを見つけ出すことにします。
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