FXで中長期的に成功を収めるために最も理解を深める必要がある概念はレバレッジであると考えます。
なぜ重要であるかと言えば、それは、レバレッジを何倍にするかによりトレード1回あたりの期待値が大きく変化するからです。これは後述します。
誤解を恐れずに言うなら、レバレッジとは競馬のオッズと同じです。高いオッズ(レバレッジ)であれば当たる可能性(勝率)は低いが当選金は大きい、低いオッズ(レバレッジ)であれば当たる可能性(勝率)は高いが当選金は小さいのです。
この考え方は非常に重要です。FX取扱会社の広告を見るとレバレッジの高さを売り物にしている場合が多いのですが、これは、競馬で言うなら「大穴のみ狙います」と宣言していることになります。
競馬の場合、本命の買い方と大穴の買い方は当然まったく違います。オッズの低い本命なら1点買いで大きく張り、オッズの高い大穴狙いなら金額は小さめにするでしょう。
FXもまったく同じであると思います。レバレッジが低ければ大きな投入元本を、高ければ小さな投入元本となるのは自然な考えです。
では、有利なレバレッジというものはあるのでしょうか?
レバレッジと勝率が完全逆相関(オッズが2倍の馬は、20倍の馬の10倍勝つ可能性がある、という状態)、かつ、取引コスト(テラ銭)が一定である限り、期待値は同じになります。
その場合、本命党になるか穴党になるかは、単純に自分自身の気持ちの問題になります。
・本命党の場合 勝率50%・当選金2倍 = 期待値は1
・穴党の場合 勝率5%・当選金20倍 = 期待値は1
しかし、ここでおいた以下の2つの前提には重大な疑義があります。
@レバレッジと勝率は完全逆相関
Aレバレッジに関わらず取引コストは一定
後述しますが、@、Aの前提とも「誤り」です。
この前提が誤りということは、レバレッジを変化させることにより期待値が変わるということになります。つまり、有利なレバレッジ、不利なレバレッジが存在するというのがわたしの仮説です。
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