スリッページとは、ストップ注文の成立時に生じる指定したレートと実際に約定したレートとの差のことです。相場の急落/急騰など、市場状況により、このスリッページが大きくなる場合もあります。
たとえば、ロングポジションの場合、110円50銭に決済ストップロスを指定すると成立価格が110円40銭になるようなケースです。
ちなみにわたしが最初に利用した某T証券では、成行だけではなく、指値でさえスリッページがありました。
これは特にデイトレード等において小さめの値幅を狙う場合には大敵となります。例えば、スプレッド3銭、片道手数料3銭(往復6銭)である場合、9銭以上動かなければ利が乗りませんが、スリッページが不確定であると、更にどこまで動けばよいのかがわからないのです(図1)。スリッページを考慮してもう10銭以上動くのを待とう、、等と考えているうちに反転してしまうということがよくあるのです。
スリッページが発生しそうな状況になった場合には、明確にスプレッドという形で価格を提示してくれたほうがよいと考えています。
前述T証券ではスプレッド3銭!業界最低水準!と謳っておきながら、恒常的にスリッページを片道5〜10銭も取るのでした。これではスプレッドの意味がまったく無い。詐欺としか言いようが無い取引です。
数回ほど取引を実際に行ってみてやっとこのことに気付き、即刻この事業者とは取引は止めてしまいました。
「スプレッド3銭・場合によってはスリッページがあるかも・・・」よりは、「スプレッドは5銭・スリッページは0を保証」という事業者のほうが良心的であると思います。
様々な事業者比較サイトがありますが、このスリッページに関する条件を比較・明記しているところはほとんどありません。かなり重要な条件であるはずなのですが、、、
(「スリッページは0を保証」を謳う事業者はそもそも無いのかもしれません)
ちなみに、七仙堂推奨No1のエイチエス証券BlueskyFXでは、わたしがこれまでトレードした中ではスリッページは発生したことがありません。この点においてもお奨めです。
(逆に、ロスカットの時にちゃんと約定するのかという心配も少しあるのですが、、)
図1 スリッページによる利食いタイミングへの影響
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